◆スタートレック The Next Generation
TNGのエピソードから心に残った言葉をご紹介します。 |
これから、少しずつ更新するので、「あれ?この言葉は?」と思われた方、もうしばらくお待ちください。 |
第9話「神からの警告」 第27話「ホログラム・デッキの反逆者」 第33話「人間の条件」 第51話「悲しみの幻影」 第62話「アンドロイドのめざめ」 第93話「疑惑」 第123話「超時空惑星カターン」 第139話「運命の分かれ道」 第144話「命のメッセージ」 第171話「クリンゴン戦士への道」 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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神からの警告 | Justice | 009 | 41255.6 | James L. Conway |
あらすじ | 古代ローマ帝国もしくはエデンの園のような生活をしている惑星「イド」。新たな友好関係を結ぶため乗員を上陸させた。実は、イドの民に神のように思われている別次元の生命体が支配している惑星だった。この惑星にはいくつかの法律があり、法律違反(犯罪)は罪の程度を問わず全て死刑であった。取締ゾーンである花壇にボールを追いかけて入ったウェスリー・クラッシャーは、惑星の仲裁人によって死刑にされそうになる。法は絶対であり、法律を守るからこそ平和があると主張するイドの民。法を踏みにじるのかと問われる。そして、ウェスリーの処刑を阻止しようとしたピカード艦長以下は、イドの神(別次元の生命体)と対峙する。 | |||
心言 | イドの神に向かってピカード艦長『イドの神よ私の声が聞こえるか。いや、それのみならず宇宙の全生命に言いたい。正義についてこう思うのだ。法が絶対である限り正義は存在し得ない。この人生自体、例外の連続ではないか。』 続けてライカー副長『正義は法のように単純じゃないんだ。』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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ホログラム・デッキの反逆者 | Elementary, Dear Data | 027 | 42286.3 | Rob Bowman |
あらすじ | ホログラムデッキでの出来事。ジョーディ・ラフォージュとドクター・ポラスキーの案で、ホームズ役になりきったデイタを負かす敵役を、プログラムしてしまった。その人格は、モリアーティ教授。艦のパワーをかなり使ったプログラムで、強力な能力を持つにいたった。そして、艦の制御も手に入れてしまう・・・。 | |||
心言 | エネルギーを物質化したホログラム映像であるモリアーティ教授『命の定義とは何だ?我想う故に我あり、ではないのか?』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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人間の条件 | The Measure Of a Man | 033 | 42523.7 | Robert Scheerer |
あらすじ | 艦隊から派遣されたマドックス中佐。彼は、アンドロイドであるデイタを分解し、調査して、コピーを作ろうというのだ。しかし、彼にはその能力が欠けていると判断される。彼は、提督に根回しをしており、デイタを転属命令によって自分の指揮下におき、自由にしようとした。デイタは、危険を回避するために艦隊士官を辞める決意をするが、マドックス中佐は機械に辞める権利はないと主張。ピカード艦長はデイタには人権があるとして、審問によって決着をつけようとする。 | |||
心言 | デイタ『ラフォージ少佐の義眼(バイザー)は、人間の肉眼より遙かに優れていますよね?それではなぜ、士官全員の目をサイバネティック手術で同じ義眼に変えないのですか?』 デイタ『この実感というべきものこそが、失われてはいけない記憶の命というものなのです』 形而上学的な問いであって宗教家や哲学家にゆだねられるべきものであると前置きをして、フィリッパ・ルボア大佐(判事)『なるほど、彼はマシンである。ただの機械かと言えば、否である。終始その狭間で揺れてきました。少佐に魂はあるのか。判りません。自分にあるのかさえも。デイタ少佐が、その答えを自分で見つけるのが最良の道でしょう。そのためにも本法廷は、デイタ少佐が基本的人権に基づく自由を有すると認めます。』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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悲しみの幻影 | The Bonding | 051 | 43198.7 | Winrich Kolbe |
あらすじ | コイノニア文明の遺跡調査(責任者ウオーフ中尉[クリンゴン人])をしている最中、大昔の内戦で埋められていた地雷で、考古学者のマーラ・アスター中尉が死亡してしまう。彼女には12歳の息子ジェレミーがいて、父親は5年前に既に亡くなっている。ピカード艦長、ウオーフ、カウンセラーのトロイらがジェレミーを心配する中、惑星からなんらかの生命体が艦に侵入し、なんと母親のアスター中尉となって現れる。ジェレミーは、死を認めたくないからか実在の母親であると思いこみ始める。実は、偽の母親は、惑星上に住む肉体がないエネルギーだけの生命体が変身したもので、艦の制御も自由にしてしまうほどの力を持っている。惑星上の他の生命体が残した地雷によって、母親を死なせたことを、同じ惑星に住む生命体として、責任を感じてジェレミーを惑星に連れていこうとする。 | |||
心言 | 謎の生命体に向かってピカード艦長『何から何まで架空の世界の中で、ジェレミーがこの先本当に幸せになれるだろうか。生きてる意味がどこにある?君が与えようとしたのは、ただの思い出だ。人生じゃない。生きていれば愛する者の死に出会うこともある。それは、確かに辛いものだが、悲しみに溺れてしまってはだめだ。人はみんな死ぬ。我々に与えられた時は短い。だからこそ賢明に生きていこうと思うようになるんだ。』 ジェレミーになじられたウオーフ『いいかい、ジェレミー。私が敬愛するマーラ・アスターは、この部屋には居ない。惑星にも居ないよ。彼女が生きているのは、ここだ。心の中だ。』 クリンゴンのルスタイ儀式で『(ウオーフ)ソス・ジ・ベトラソ。 (ジェレミー)なんて言ったの? (ウオーフ)聖なる母の御前において私たちは今、兄弟となります。 (ジェレミー)ソス・ジ・ベトラソ』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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疑惑 | The Drumhead | 093 | 44769.2 | Jeri Taylor |
あらすじ | エンタープライズのワープエンジンコアが爆発する事件があった。その事件の犯人として、一人のクリンゴン人が浮かび上がった。調査をするために、すでに退役したサティ提督が派遣された。彼女は、反連邦派の陰謀を暴いた英雄である。調べを進めていくうちに、彼はロミュランとのスパイであったことが判り、罪を認めた。スパイの方法は、情報をアミノ酸の連結にコード入力し注射液に入れ、何者かに注射することによって機密情報を伝達していたのだ。デイタとラフォージュの力により、爆発は故意ではなく、非常に希なケースの事故であることを突き止めた。しかし、サティ提督は、共犯者がクルーの中にいるとにらんで、さらなる調査を行おうとする。 その中で浮かび上がったのが、医療技術士のサイモン・ターセスである。サティ提督とその同行者は、彼を執拗に追いつめ、彼の祖父がバルカン人ではなく、現在友好関係にないロミュラン人であることを突き止める。彼に対して、質問会の名を借りた裁判(査問)を開き、状況証拠のみでなんらかの陰謀があるのではないかと追求する。ピカード艦長は、ターセスの罪は自分の家族について嘘をついたことだけで、今行われている裁判は全て憶測に基づいていて、今すぐ止めるべきだと主張する。現在の敵であるロミュランの血をひくからといって、それだけで前途ある若者をおとしめて良いはずはないと。サティ提督は、追及の手を休めず、元同僚のトーマス・ヘンリー提督をオブザーバーとして呼び寄せ、ピカード艦長の過去の規則違反、ボーグに改造されたことなどをあげつらう。 | |||
心言 | 裁判においてピカード艦長『私には学生時代からの座右の銘があります。一つの繋がりで鎖が生まれ、一つの非難の言葉が一つの思想の制限を、さらに自由の制限を生んで取り返しのつかないことになる。この言葉は、アーロン・サティ判事が残された我々人間への警告です。一度でも、ある人間の自由が踏みにじられると、それは繰り返される。』 裁判が中止となってピカード艦長『文明が発達して、昔あった魔女狩りや拷問はなくなったと思っていたが、今でもふと気がついてみると、目の前でその恐怖が蘇っていた。・・しかし、これだけは忘れないで欲しい。ファシズムや戦争といったものは、いつでも正義の名の下に行われるんだ。』
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邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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アンドロイドのめざめ | The Bonding | 062 | 43657.0 | Jonathan Frakes |
あらすじ | デイタが、自分のポジトロニック・ブレインをコピーして創ったラル(「ラル」とは、ヒンドゥー語で「愛すべきもの」という意味らしい)。ラルは、自分で地球人の女性の姿を選ぶ。ラルは、生まれながらにして、創ったデイタ並の能力を備えている。ただ、他の生命体との付き合い方を知らないので、デイタやクルーから教わらなければいけない。そんな中、提督から連絡が入り、ラルを宇宙艦隊で専門家によって教育すると言うのだ。研究材料にしようというのだろう。エンタープライズのクルーは、艦長はじめそれには反対で、デイタ自身も反対である。 そうこうしている内に、ラルの感情面での能力向上は目覚ましいものがあり、親であるデイタを越えてしまったようである。実に、進歩的な事実だと喜んでいたが、あまりにも早い進歩が、ポジトロニック・ブレインに異常をもたらしてしまった。デイタの必死の修復作業も実らず、ラルは死んでしまう。デイタは、ラルの記憶を全て自分のメモリーにしまう。ラルの存在は、いつまでも残るだろう。 | |||
心言 | エキスパートによる教育についてデイタ少佐『提督に子供はいますか?初めて子供をもった親が、どれだけ経験があるか疑問だったものですから』 提督の説得に対してデイタ少佐『私は新しい命を生み出しました。その命を育て導くのは、連邦でも誰でもなく私の役目なのです。彼女が学ぶのを助け社会の一員として貢献できるようになるまで。それは、私に課せられた責任です。放棄したりできません。私は、親です。』 提督の強引な命令に対してピカード艦長『人間は時には、そう、与えられた命令に疑問を持つことも必要なのでは?提督は忘れていらっしゃいます。アンドロイドにも自由と権利があるのを。子供を国家に引き渡せと命令されるなら、私は許しません。』 デイタのラボで『(デイタ)ラル。システムの欠陥を治せなかった。(ラル)わかってる。(デイタ)お別れの時だよ。(ラル)感じてる。(デイタ)何を感じてる?(ラル)パパを愛してる。(デイタ)パパにもわかるといいのに・・。(ラル)パパの分も感じてるわ。命をくれてありがとう。友達、笑い、絵画、感情、任む・・』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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超時空惑星かターン | The Inner Light | 123 | 45944.1 | Peter Lauritson |
あらすじ | パーベニアム星系の電磁波調査の帰路、探査機らしき謎の物体を捕捉する。それは、実は惑星カターンの住民が打ち上げたもので、ピカード艦長に向けてビームが送られ、艦長はブリッジで意識を失う。目覚めると、カターンに住むケイミンという人物になっていた。最初は疑問に思ったピカードだが、数年も経つとその現実を受け入れるようになる。妻を受け入れ、家族を持ち、時は30年近く経ったのであろう。カターンは、その恒星の超新星化によって水が減り、土地が荒れ、人が住める可能性が無くなってきた。ゆくゆくは超新星爆発により消滅してしまう運命である。科学力は低く、住民が避難できる程のものはない。そこで、住民は、自分たちの歴史、文化、生活などを他の種族に伝えるためのロケットを打ち上げることにした。実は、そのロケットに入っていた探査機が、最初に登場したものである。ピカードは、探査機からのビームによって、夢の中でカターン人にさせられたのである。自分たちのことを忘れないで欲しいという、メッセージである。ピカードの中で彼らは生き続けるであろう。笛とともに・・・。 このエピソードは、TNGの中でもっとも感銘を受けた。毎回必ず泣いてしまうエピソードである。 | |||
心言 | 滅び行く惑星の行く末を案じる娘に、ピカード『今を大事にしろ。この瞬間をな。瞬間瞬間を、味わい尽くすように生きるんだ。時は二度と戻らない。』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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運命の分かれ道 | Tapestry | 123 | Unknown | Les Landau |
あらすじ | ある惑星での会議の際中、ピカード艦長はウナリア人に襲撃され、瀕死の重傷を負う。突然、Qが現れて、死ぬ前に過去の過ちを精算させてやると言い、ピカードはそれに応じる。するとピカードがアカデミーを終了した時点に戻っていた。そこで、ピカードは、過去の過ちを繰り返さないように、慎重に行動した。人工心臓になったもととなるノーシカン人との争いも避け、分岐点での過ちを回避できた。しかし、その後の人生は、実験と調査だけのピカードにとってはむなしい日々が続いていた。そんな人生は耐えられない、自分が間違っていた、元に戻してくれとQに頼むピカード中尉。一転、場面は、ノーシカン人との争いの前。青年ピカードは、果敢にノーシカン人に挑んでいき、剣で心臓を貫かれる。運命の分岐は元に戻り、現在に戻ったピカード大佐は、ドクターの蘇生のもと、息を吹き返す。 | |||
心言 | ライカー副長に不思議な体験を話しながらピカード『私の若い頃は自慢のできるもんじゃない。だが、そこを切り取ったら、人生というタペストリー全体がバラバラにほどけてしまう。過去を含めて今の自分があるのだということを、Qに教わった気がするよ。』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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命のメッセージ | The Chase | 144 | 46731.5 | Jonathan Frakes |
あらすじ | 地球人、ロミュラン人、クリンゴン人、カーデシア人の目の前での謎のホログラム映像の言葉(要約)「我々は、この銀河でいち早く進化した種族。銀河を旅して似た種族を探したが見つからなかった。文明は長く栄えたが、宇宙の悠久の時に比べたら一種族の文明など儚いもの。いつかは滅びる。だから、あなた方を残したのです。まだ、幼い生命体しかいないいくつかの星に命の種をまきました。それが進化の道しるべとなって私たちに似た種族になるでしょう。命の種にメッセージをこめて宇宙のあちらこちらにちりばめました。あなた方の存在が、私たちが存在したという証なのです。新しい命よ、どうか、私たちがいたということを忘れないで欲しいのです。ここにいるあなた方は、兄弟なのです。」 もっといい物かと思っていたカーデシアとクリンゴンは、ただ怒るのみ(笑) この最後に解き明かされる謎と冒頭で話される以下の心言が、マッチングしている。 | |||
心言 | カール星のメスコス像(巨匠ターキンヒルの作)を前にしたピカード『これを作ったカール星の人々はな、人間は小さな存在の集合体だと、そう信じていた。一人の体の中にはいくつもの声があって、一つ一つがそれぞれの意見や別々の世界観を持っていると考えられていた。』 |
邦題 | 原題 | No. | Stardate | Director |
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クリンゴン戦士への道 | Firstborn | 171 | 47779.4 | Jonathan West |
あらすじ | クリンゴン人士官ウォーフ大尉には、一人息子アレクサンダーがいる。母親はクリンゴンと地球人のダブルで、アレクサンダーは母子家庭状態で地球式の習慣が身に付いている。ウォーフは、アレクサンダーが13歳になるまでに真のクリンゴン戦士にさせるため元服の儀式をさせようとする。しかし、アレクサンダーはそれを拒む。そういった状況の中、ウォーフのモーグ家の顧問というケムターが現れる。ケムターは、アレクサンダーを再教育しなければならないと、あの手この手でクリンゴン戦士にさせようと強要する。 実は、ケムターは40年未来から来たアレクサンダーだったのだ。ケムターは、自分自身のひ弱さのせいで、ウォーフが殺されるのを阻止できなかった。過去を変えて未来の自分を変えに来たのだ。 | |||
心言 | ウォーフがケムターに向かって『過去を変えたところで未来に何が起こるか誰が判る。寿命など不確かなものだ。だが、死ぬときには生き様を後悔したくない。それにはありのままの自分を受け入れ、自分が生きてきた道を受け入れることだ。自分の信念を貫くことだ。平和のために働くと決めたのならば、苦しくともその道を進め。』 |